JASRAC vs Desafinado
JASRACとは…作詞・作曲家から委託された音楽著作権を管理する社団法人である。
5種類に分けられる著作権の中に『演奏権』がある。
放送や生演奏で楽曲使用する際に発生する権利である。
『演奏権』を使用する音楽喫茶やライブハウスなどの店舗のほとんどは、一律料金でJASRACの管理する楽曲を使用できる包括契約を結んでいる。
この料金は、席数や一ヶ月の演奏時間合計により計算され、最低月1万2000円~と決まっている。
しかし、実際には月に2万円の店や、月に2200円の店・・・
なぜか年間で8000円という格安契約を結んでいる店さえある。
この基準に関して、店主やオーナーに対する明確な説明はない上、著作権者であるJASRAC会員にさえ、送られてくる徴収額の明細にも、使用に関する内訳などの開示はされていない。
いずれにせよ著作権法では非営利目的で客から報酬のない場合には使用料は免除とされている。
2001年5月 デサフィナードは開業してしばらく後に、食事の傍らで、音楽愛好者が一般の曲やオリジナル曲を、音楽のチャージなしに演奏し、演奏者自らが楽しんでいました。
にも関わらず、2004年5月にJASRACに開店以来からの3年間の楽曲使用料約60万円を請求されました。
この支払いを拒否した所、4ヵ月後、曲別に計算をし直したとして3倍の額となる180万円の請求をされました。
その後、JASRAC側は「将来著作権法違反が行われる可能性がある』として、楽器や機材の使用の指し止めを申請し、それが裁判であっさり認められました。
それからJASRACとDesafinadoによる係争がはじまりました。
2009年4月 最高裁判所がJASRACとデサフィナードの控訴を棄却したため、高等裁判所の判決が決定しました。
これによりデサフィナードはJASRACに対し包括契約を申し込み、結果JASRACがそれを受諾しました。
音楽を愛する者として、この5年間の経緯を形に残したいと思います。
JASRAC音楽使用料規程の改正を求める署名簿PDFファイル
(WORDファイルはこちら)
平成19年4月3日
「大阪高裁 控訴理由書」
準備中です。
平成19年8月7日「2007年1月30日 大阪地裁 著作権侵害 差し止め請求事件 判決文」
準備中です。
Desafinado(デサフィナードメールアドレス)
cafe@desafinado.jp